シンセティック・ポジション

コールとプットを組み合わせることにより先物に近いポジションをとることをシンセティック・ポジション(合成先物ポジション)といいます。

また、シンセティック・ポジションは、買いと売りとでそれぞれに呼び名があり、先物の買いと同じポジションをブリッシュ・シンセティック、先物の売りと同じポジションをベアリッシュ・シンセティックといいます。
ブリッシュ・シンセティックはコールの買いとプットの売り、ベアリッシュ・シンセティックはコールの売りとプットの買いの組み合わせとなります。

シンセティック・ポジションのメリットは、ただ単に先物に近い期待利益が得られるというだけではありません。
まず、シンセティック・ポジションは先物ポジションと比べてより少ない資金で取引が出来るということです。
前述したように、シンセティック・ポジションはコールとプットの組み合わせによるポジションです。たとえばブリッシュ・シンセティックの場合、コールの買いとプットの売りということになります。つまり、シンセティック・ポジションは買いと売りを両方行うことになるので、購入代金(プレミアム)は相殺されることになるのです。

さらにシンセティック・ポジションのメリットとして、これこそまさに最大の利点といえるのですが、相場の変動の見通しを誤った場合でも、先物と比較してより損失を少なくすることが可能であるという点です。

なぜかというと――
たとえば、アメリカのA証券の価格が120.50だったとします。将来的にさらに上昇するとの見通しから、オプションのブリッシュ・シンセティックのポジションをとることにしました。
その際、以下の2通りのポジションをとった場合について見てみましょう。

 1)権利行使価格121のコール買い  価格:1.50
   権利行使価格121のプット売り  価格:0.86

 2)権利行使価格123のコール買い  価格:0.72
   権利行使価格118のプット売り  価格:0.75

ここでひとつ覚えておきたい用語があります。
購入したオプション価格と売却したオプション価格の差が、購入価格のほうが高ければ「デビット(debit)」、売却価格のほうが高ければ「クレジット(credit)」といいます。

さて、上の2つを比べてみると、1)のほうが積極的なポジションであるといえます。なぜなら、権利行使価格121のコール買いは、思い通りに相場が動いた場合はより大きな利益が得られる反面、プレミアムの支払いが高く、同じく121のプット売りは受取価格は高いものの、相場が予想と反対に動いたときの損失が大きくなってしまいます。つまりハイリスク・ハイリターンなのです。

それに対して2)のポジションは、リターンが低いかわりにリスクも低く設定されています。プレミアムにいたってはすでに支払いよりも受け取りのほうが上回っており、相場が思い通りに変動しなくても、1)と比べて損失は小さいか、ほとんどない場合すらあります。

このように、シンセティック・ポジションは、権利行使価格の選択次第で先物よりも安全なポジションをつくることが出来るという特徴があります。

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