ストラングル・スワップ

ストラングル・スワップとは、リバース・カレンダー・スプレッドを、コールとプットとで両方同時に仕掛ける戦略のことをいいます。
このポジションの一番の特徴は、相場の方向性はあまり考えず、もっぱらボラティリティの低下を想定して仕掛けるところにあります。

リバース・カレンダー・スプレッドとは、期近限月のポジションを買うのと同時に、期先限月のポジションを売り、そのスプレッドから利益を得るといったものでした。
ただし、リバース・カレンダー・スプレッドにおいてポジションを建てるとき、買いがコールならば売りもコール、買いがプットならばコールとどちらか一方に統一されていました。
ストラングル・スワップでは、このコールとプット、両方でポジションを建ててしまおうというわけです。

ストラングル・スワップを仕掛ける際のポイントは、リバース・カレンダー・スプレッドを仕掛けるときと同じです。つまり、ボラティリティが高いとき、将来的にボラティリティが下がることを想定して仕掛けるということです。

 たとえば――
1)9月27日の米国株価指数S&P500の12月限先物価格 1296.25。
このときの12月限オプションのインプライド・ボラティリティ(IV)は25.37%と、過去3ヶ月で最高水準に達した。
2)将来的にボラティリティは低下するだろうとの見込みから、以下のようなストラングル・スワップを仕掛ける

 10月限 1400 - コール買い  12月限 1400 - コール売り
 10月限 1150 - プット買い  12月限 1150 - プット売り

その後のボラティリティ、プレミアムの推移は以下の通り

日付    原市場  10月コール 10月プット 12月コール 12月プット IV(%)
9/27   1296.25  0.75    4.50    14.00    22.50  25.37
10/11 1347.00  0.25    0.10    19.90    7.60  19.75
10/14 1290.00  0.10    0.10     8.00    16.00  23.67

各日時点でのスプレッドは、それぞれ――
9/27  (14.00+22.50)ー(0.75+4.50)= 31.25
10/11  (19.90+ 7.60)ー(0.25+0.10)= 27.15
10/14  ( 8.00+16.00)ー(0.10+0.10)= 23.80

ポジションを建てた9月27日のスプレッド 31.25 から、その後スプレッドが減少することで利益が発生します。
つまり、10月11日に手仕舞うと、31.25ー27.15=4.10ポイント。満期直前の10月14日まで待ったとすると、31.25ー23.80=7.45ポイントの利益が発生しました。ちなみに、ボラティリティだけ見ると、最も低くなるのは10月11日時点ですが、オプション価格の決定には原市場も大きく関わっているので、上記のような結果となるわけです。

もしも、スプレッドが増加していた場合は損失となります。損失のリスクに慌てず対応するためにも、前もってどこで手仕舞いをするか、損切りのラインを決めておきましょう。

さて、リバース・カレンダー・スプレッドではなくストラングル・スワップでポジションを建てるメリットはいったいどこにあるのでしょう?
上記の例で考えてみましょう。

まずはリバース・カレンダー・スプレッドをコールでポジションを建てた場合を見てみます。
つまり、10月限のコール買い、12月限のコール売り、権利行使価格はともに1400。このポジションにおけるプレミアムの動きは以下のとおりです。

10/11 (0.25ー0.75)+(14.00ー19.90)=−6.4(損失)
10/14 (0.10ー0.75)+(14.00ー 8.00)=5.35(利益)

また、プットでポジションを建てた場合(10月限プット買い、12月限プット売り、ともに権利行使価格1150)は次のようになります。

10/11 (0.10ー4.50)+(22.50ー 7.60)=10.5(利益)
10/14 (0.10ー4.50)+(22.50ー16.00)= 2.1(利益)

このように、プットでのポジションだと10月11日時点で10.5ポイントという大きな利益が出た一方で、コールの場合だと6.4ポイントの損失となっています。
そこで、ストラングル・スワップでポジションを建てることにより、たしかに大きな利益は期待できませんが、損失のリスクは軽減できるのです。

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