レシオ・スプレッド

レシオ・スプレッドとは、同限月のOTMもしくはATMのポジションを買うと同時に、ATMからさらに遠いOTMのポジションを売るスプレッドを、買いと売りの比率を1:2で行うスプレッド・ポジションです。
レシオ・スプレッドは、オプションの組み合わせの中でも比較的成功率の高い戦略です。正確には、「成功率が高い」というより「失敗する確率が低い」といったほうが合っているかもしれません。

レシオ・スプレッドを仕掛けるときのポイントは、原市場が急激に上昇、あるいは下落したときです。
相場が急激に動いたとき、投資家はその動きに飛び乗ろうとするか、あわててリスク・ヘッジしようとするかでオプション市場に集まってきます。するとOTMのオプションに買いが集中し、よりATMより遠いオプションのボラティリティが上昇、プレミアムも割高になります。
このときを狙ってレシオ・スプレッドを仕掛けます。

たとえば――

日経225の価格:10126円
 9月限  11500 - コール 1枚 買い オプション価格:250円
 9月限  12000 - コール 2枚 売り オプション価格:180円

このようなレシオ・スプレッドを仕掛けたとします。
この時点で、オプション価格の差し引きは、180×2−250=110円の受け取り(クレジット)となります。

では、このポジションにおいて、最も大きな利益、あるいは損失となるのはどのような場合でしょう。

a)満期日に原市場が11500円以下となった場合
買ったコールオプションの権利行使価格は11500円なので、原市場が11500円以下のとき、買いオプションの価値はゼロとなり、利益はオプション価格の差し引き額110円となります。

b)満期日に原市場が11500円以上12000円以下となった場合
買ったコールオプションの権利行使価格が11500円なので、原市場が11500円より高くなるとITMとなり、プレミアムが上昇します。ただし、権利行使価格12000円のコール売りを同時に行っているので、原市場が12000円のときに最も大きな利益がでることになります。

c)満期日に原市場が12000円を超えて上昇した場合
レシオ・スプレッドにおいて注意すべき点が、原市場が売りポジションの権利行使価格を超えたときです。というのも、このスプレッド・ポジションでは買い1に対して売り2の比率でポジションをもつからです。つまり、このポジションは損失が限定されていないのです。原市場が上がれば上がるほど損失が膨らんでいってしまいます。
ですから、どの時点で損切りを行うかをあらかじめ決めておくことが重要なリスク管理となります。

このように上記a)b)c)から、レシオ・スプレッドの利点は一定の範囲内(買ったポジションと売ったポジションの権利行使価格の間)からさらなる利益を得られる可能性がある、というところにあります。
通常のオプション売りと比べると、この点でレシオ・スプレッドに優位性があるといえるでしょう。

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