カレンダー・スプレッド

カレンダー・スプレッドとは、「タイム・スプレッド」とも呼ばれ、期先限月のコールまたはプットを買い、期近限月のコールまたはプットを売る戦略です。

このポジションの主な着眼は、異限月のボラティリティの差と期近のオプションのタイム・ディケイ(時間価値の減少)を利用するところにあります。つまり、市場が一定のレンジで動く中で、期近オプションの時間価値が剥げることによって利益を上げる、ということです。

利益を生む仕組み
カレンダー・スプレッドが利益を生むのは以下の2通りの場合です。

1)期近のオプション・プレミアムが期先のオプション・プレミアムより剥げた場合
2)期先のオプション・プレミアムが期近のオプション・プレミアムより増加した場合

つまり、異限月間のオプション・プレミアムの差(スプレッド)が大きくなることによって損益が変わってきます。

ただ、カレンダー・スプレッドでは、1)のパターンが一般的です。
というのも、このポジションは、オプションの時間価値は満期が近づくにつれて剥げていく「タイム・ディケイ」という、オプション独自の特性を利用するからです。しかもこの時間価値は、時間の経過に単純に逆比例して減少するものではなく、満期が近づくと急激に剥げるという性質があります。したがって、残存日数の少ない期近限月のオプションを、プレミアムが急落する直前に売る、これが理想的な戦術といえます。

カレンダー・スプレッドを仕掛けるタイミングは?
投資に限らず、どんな商売においてもそうですが、より多くの利益をだすために必要なことは、「安く買って、高く売ること」です。
この原則に従ってカレンダー・スプレッドを仕掛けるタイミングを計るとき、以下の2つが重要なポイントとなってきます。

1)ボラティリティの乖離を利用する
2)相場の上昇/下降トレンドを狙う

1)カレンダー・スプレッドを仕掛けるときにおけるボラティリティの乖離とは、期先のオプションのインプライド・ボラティリティ(IV)より、期近のボラティリティのほうが著しく高い場合のことです。
原市場が急上昇あるいは急落するとき、期近のオプションには買いが集中し、そのため期先のボラティリティよりも期近のボラティリティのほうが高くなる傾向があります。
ここで思い出していただきたいのは、ボラティリティががオプション価格を決めている要素の一つである、ということです。

コール、プットともにIVが上昇するとオプション価格は上がり、IVが下落すると価格は下がります。
そして、カレンダー・スプレッドで利益を生むために、

a)期近のIVが高いときにコールまたはプットを売り、期先のIVが低いときにコールまたはプットを買って、
b)その後、期近のIVが下落する、もしくは期先のIVが上昇することを期待します。

上記 a)、b)ともに、プレミアムを「安く買って、高く売る」ことを表しています。
つまり、期近のIVと期先のIVの差が最大の時点でポジションを建て、最小の時点で手仕舞うことで、より大きな利益が発生するということです。

2)カレンダー・スプレッドを仕掛けるタイミングとしてもうひとつのポイントが、相場のトレンドです。
通常、原市場が上昇すると、オプション価格は期近より期先のほうが上昇する傾向にあります。
そこで、上昇局面を狙って期近のコールを売り、期先のコールを買います。
この時点では期先のオプション価格のほうが期近のオプション価格よりも高いため、差し引き支払いのデビットになります。しかしその後相場が思惑通りに上昇すると、期近よりも期先のプレミアムの上昇率のほうが高いので、利益が発生するに至ります。

原市場が下降トレンドにあるときは、逆に期近のプットを売り、期先のプットを買います。その後、思惑通り相場が下落すると、期近より期先のプレミアムのほうが上がるので、利益が期待されます。

もし思惑が外れたとしても、期近のプレミアムがタイム・ディケイにより取得できるので、単純なオプション買いよりもリスクが小さく優位であるといえます。

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